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執筆者の写真YY

人工蛹室凸型Monster Edition(ME)

現在当店が扱っている人工蛹室は、「24人工蛹室凸型YY-ver.ペアセット」です。

ショップの最下段にございますので、是非ご利用ください。

非情に丈夫な樹脂製の製品で、オアシスにプレスすることで同形状の人工蛹室をスピード量産できます。蛹室作成の労力が大幅に軽減され、精度の高い蛹室を大量生産できます。一度入手したらランニングコストは素材費のみになりますので、容器をお持ちであればオアシス代だけで永続的に人工蛹室を大量生産できます。



今回は、人工蛹室を作成するためにツールである凸型の追加モデルを紹介します。

人工蛹室凸型Monster Edition(ME)

極太・巨頭・幅広などの個体の対応により特化した形状のモデル。

22gオーバーの前蛹を主要な守備範囲とする商品です。

ご購入は以下よりお願い致します(4月20日販売解禁)

↑人工蛹室凸型ME商品ページ(クレカ決済不可です、ご注意ください)







人工蛹室の種類の知識については以下をご参照ください


人工蛹室凸型の設計(しくみ)については以下からご確認頂けます




オアシス製の人工蛹室は、オオクワガタの幼虫が自分で作った蛹室と比較し、以下の違いなどがあるものです。

・素材の違い(摩擦抵抗・保湿力等)

・内部構造の違い(露天状態であるなど)

これらを踏まえた上で内部形状を考案し、設計を行っております。設計については、X(Twitter)でご活躍のあおいさん(@aoi_derbyana)と行っており、作成はあおいさんにお願いをしております。

余談ですが、当方が人工蛹室凸型YY-ver.の設計をお願いしているように、特注型の設計を行ってもらえるため、”こんな人工蛹室が欲しい”というビジョンをお持ちの方は是非問い合わせてみてください。昆虫についての知識も深い方ですから、安心です。当方は入念に打ち合わせを行って特注モデルを作成しておりますが、数回希望やイメージを打診するとビタっと決まったイメージ通りの形状を用意してもらえました。


凸型については、以下のような手順で制作を進めております。





①形状を当方が考案

20年以上蛹と向き合ってきておりますので、当方には蛹室の形状のビジョンがあります。ホペイのおお顎の基部の太さやおお顎の厚み、頭幅の体長に対する比率についてはホペイの世界の最先端の実績を出しておりますので、変態の過程の知識を持っているだけではなく、超極太・超大型(昨年は80アップを多数誕生)・超頭でっかちの個体の扱いについても精通しているつもりです。そのノウハウを踏まえた形状を凸型という道具を用いて可能な限り再現をしようということです(上から押し込んで型を作るため、手掘りでは作れて凸型で作れない構造もあるわけです)。


➁凸型の設計を打ち合わせ

これまでも凸型を作ってきているので、これまでの凸型に対して微調整を加えていくように新型は設計を進めていきます。

側面や断面の形状データを頂き、打ち合わせを進めていきます。

傾斜などについては、かなり細かいリクエストをして調整をかけてもらっています。

ほぼ同じ画像に見えるレベルで微調整の打ち合わせができます。

先述の通り、蛹室の基本性能に加え、用途(個体のタイプ)に合わせたノウハウを形状に組み込んでいます。Youtubeで説明をしていますが、これまでのモデルの性能は十分ですので、アップデートしているというわけではなく、新しい用途に対して新しいモデルを設計しているというイメージです。改良版ではなく、追加モデルであるということですね。

打ち合わせの結果、モデルが出来上がります。これまでに設計してきた2つのモデルと比較しながら打ち合わせを進めていく分、調整の精度は高いです。


③サンプルの完成と徹底試行

右が汎用性の高い「24凸型YY-ver.のオス用」です。これも現役ですので、是非ご利用ください。左が新型、「人工蛹室凸型ME(Monster Edition)」です。設計と名前の通り、大型幅広極太個体対応に特化したモデルです。蛹化後の極太大型個体の顎打ち(顎を蛹室壁面にぶつけてしまうこと)や、反転性能はもちろんですが、22gオーバーの大型の前蛹を主要な守備範にとすることに特化させたモデルです(蛹化するまで極太や巨頭かどうかは分かりませんからね)。


④試行結果の確認と実績

当たり前のことですが、実際に使用をして、実績を出している商品でないと販売はできません。2024年4月18日現在、連日5~8頭ほどの蛹化があります。今年は幼虫時最終計測体重が30gアンダーのものが少ないですから、十分な試行ができています。成虫になった時の推定体長が80㎜付近のものから、成虫になった時の推定顎幅が7㎜台中盤以上の個体までをサンプルとして対応、十分な実績を確認できたため、”新型完成”として販売を開始します。


実績については、以下をご覧ください。

人工蛹室凸型MEで作成した蛹室内で蛹化した個体達です。

虫のサイズ感についても動画のタイトルからご確認頂けます。

※十分な量の実績が確保できているつもりですが、追加の実績を必要に応じて追加していくかもしれません(2024/04/25追加)



⑤販売解禁

2024年4月20日(土)より販売を開始いたします。

販売ページ↓

同時に「24凸型YY-ver.ペアセット」のベーシックモデルも10セット追加致します。


大変恐縮ですが、3月から4月は蛹化・羽化のラッシュ時期となり、梱包準備やガイドカットに時間が割けなくなってきます。特に4月の下旬からは現在進行している蛹化に加え、羽化が始まります。蛹化と羽化が平行するため、入荷が不定期になる可能性があります。ご不便をおかけしますが、何卒ご容赦ください。6月以降は、コンスタントに入荷・販売を行っていきます。


現在、50頭超の優良個体の蛹を確保、蛹室の残りが少なくなってきましたが、MEの性能が想像を超えて良く、また安定しているため、当方は大型前蛹に対しては全てME作成の人工蛹室で後続のサポートを行います。自分の主要武器ですので、自信を持ってお勧めできるツールです。是非ご利用ください。


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