KX303
2023年5月羽化
幼虫最終計測体重30g
体長80.1mm、頭幅29.7㎜、顎幅6.87mm
この個体の何がすごいって、30g幼虫からこういう体積になっているのも数値面ではそうかもしれませんが、頭前胸腹の最大幅がほとんど同じことです。そして、顎基部の張り出し位置もそれらに負けていません。べたーーーっと広い!そして、胸部に過剰な膨張感があるわけでもない。
顎の張り出しからケツ先までの輪郭をなぞると両サイドが平行気味の紡錘形上になるんです。たまらないバランスなんですが、たまらなく作るのが難しいバランスでもあります。頭でっかちとか、尻が小さいとか、顎がバカ太いとか、胸部が肥大しているとかは割と簡単なんですよ・・・バルキーなのに、各部位の主張と数値がトントンというのはめちゃくちゃ難しい。
まとまって見えるのですが、そういう難しさの針の穴を通している個体なので、手に取るとそこそこの違和感を感じます。異形なんですよ。アンバランスな異形ではなく、バランスが取れまくっていてかえって珍しいんです。
これは準種候補で、ショップに並べようかと思ったんですが・・・ご覧の通り、左アンテナが少し変形しているんです。A’品なんですよ。はぁ~~~、これをA’品っていうことで格安で出したくはないけど、かといって世論を無視して高額で出すこともしたくないなぁ~~というのがありましてね・・・・更に顎も6.87という感じで、呪わしきかな10進法(笑)、十分太いんですが、世論の大台には乗ってない。
じゃあ売らないでいいや、ペットにしよう!
という個体です。結局KX303は6頭もストックしてしまっています。
デカくて、バランスが超高次元なものが多い。
かなり異形方面に寄っても、まとめ上げてしまう体幹の美しさがあります。
今はF2ですが、F4の頃にはXと並んでいて、23Xを超えていると思っています。