KX303
2023年5月羽化
前蛹体重26gから
体長78.1mm、頭幅30.1㎜、顎幅9.02mm
※2023年7月2日再計測
「その蛹、羽化したら絶対見せてくださいね」という応援のお言葉。これがこれほど苦痛だった個体はこれ以外にはいないでしょう。KX303の伏兵です。303は親の頭幅数値からとっています。つまり、親の頭が30.3㎜だったということです。他の系統ですと、yyii8.1は顎幅から取っており、KX8.3も顎幅から取っています。68は68mmであれだけの比率だったということで、非常に珍しい体長から系統名の数値を取っていますが、オス親から数値を取る場合は顎幅から取ることが結果的に多くなってきています。そんな中で303は頭幅から数値を取りましたので、顎幅についてはプライオリティーを少し落とした系統です。それが功を成したのかもしれません。Xでも痩せて届かなかった、8.3でも仕上がらなかった領域の顎9・・・今年度はもう実現しないと思っていました。そんな中で蛹化してきた303の最も太い蛹・・・・これは仕上がらないだろうなと思っていましたが・・・・
驚異の仕上がり力。蛹が酷似しているのに、羽化力が桁違いでした。これが、303がXに匹敵すると公言している背景にあります。とにかく、仕上がります。そして、スペックの乗りに天井が見えません。腹が馬鹿でかいならまだ分かりますが、上翅はむしろキンキンに尖っていて、個体のフォルム全体像は超絶逆三角形です。30を超える頭に、その頭を超えた顎がついている・・・・
側面から見た基部の威圧感たるや・・・
そして、この美しさ・・・とても自然に仕上がっています。各部のカーブがナチュラルで滑らかです。
顎の開閉も自由なので、顎開き姿勢を取らせるととんでもないことになります。頭部内部に隠されていた顎面がぐわーっと真横に出てくる様はもう何とも言いようのない気持ちにさせてくれる・・・・壮観です。
よくこんな個体が実現したものです。。
iPhoneで撮影するともう顎基部は反則です。
凄すぎる。
色んなことを想います。羽化力を思ったり、スペックの上限を考えたり、将来的にどのくらいの領域まで、ホペイはいけるのかを考えたり。ただこの個体・・・・
めちゃくちゃ・・・・・
カッコいいんですよね!!!
台形顎に、良く似合った内歯!
標準的な数値で極上フォルムの個体に当てはまる誉め言葉がほとんど当てはまります。
特別すぎる数値を持って、特別でない形容でその容姿を飾れる303の最上限個体・・・形容に特別なものを特に多く必要としない限り、これがまだ303の上限ではないよ・・・と言われているようです。