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執筆者の写真YY

【本店ストック成虫No.44】GX50-X

GX50-X

2023年5月羽化

幼虫最終計測体重31g

体長74.8mm、頭幅28.2㎜、顎幅8.03mm

信じられない・・・・

それが私の最初の感想でした。


この個体はその極美形状故に、蛹の頃からストックが確定していた個体です。この文言の通り、蛹の頃も異常な顎開き蛹ではなく、軽く顎先が開いた程度のバランスが取れて美しい形状をしていました。蛹化から羽化まで補助なしで進んでおり、羽化時間も非常に短くあっという間に翅を閉じ翅を伸ばし翅を収納し腹もおさまりました。頭が上がった時にも、顎形状が美しいので、「がっちりした極美個体が羽化したぞ」と喜んでいたものでした。上翅もとても綺麗な1頭です。

そういう背景を辿ってきている個体なので、スペックはまともに測っておらず、ボトルに数値記載もありませんでした。そろそろGX50-Xシリーズをショップブログにアップしたいな・・・と思い始めた頃、数値計測を行いました。


顎幅8.04

これが6月の下旬に計測した際にたたき出された数値でした。

顎8!?

既にこの記事の中で写真がアップされており、その写真からは広大な基部を感じることができるので「まぁ、8位あるのではないかな」というように見えますが、実物はあまりにも仕上がりが美しく均整がとれているので顎7.2㎜くらいの個体に見えるのです。


さて、この記事を書いている2023年7月2日・・・この個体を撮影しに行く際に、やっぱり疑わしくて(笑)、計測ミスだったんじゃないかということで・・・再計測をしました。今日はおとなしくしてくれていて、顎を開かせた状態でカチっと計測することができました。


8.14


もういいや、ということで、8.03のまま行くことにします。数値はうそをつかないので、そうなのでしょう。時系列純には、まず個体を手に取り、計測し、撮影し、画像を撮り込み、PC画面でそれを確認するという順序になります。PC画面で個体を見ると、「あぁ、確かにこれはばかげて太いやつだ・・・・」と分かりますが、改めて個体を手に取るとやっぱり美しさが勝ってしまって激太個体には見えません。極美が極太を圧殺した瞬間であり、私的にはかなりメモリアルな衝撃体験です。

8顎にこの上翅がついているのが信じられない。

Xらしい、キラッキラの粗目肌で、上翅にも細かい点刻が銀粉をちらしたように舞います。

内歯付近では光沢が強まり、大顎は黒い金属でできているようです。

腹もめちゃくちゃコンパクトで、スタイルという面においても比類ありません。

この先があるのかな、と普通は思いますが、あまりそういう感想ももちません。もうこれはこれ!という雰囲気でアリ、絶対者みたいな感じでたたずんでいます。

ディンプルも非常に少なく、胸部の逆ハすらありません。

よくこんな個体が存在できたものだな・・・とため息がでる1頭です。

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