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執筆者の写真YY

【本店ストック成虫No.14】KX8.3

KX8.3

2023年5月羽化

幼虫最終計測体重31g

体長75.4mm、頭幅28.1㎜、顎幅6.84mm

私はホペイとホペイ飼育が本当に好きでして、もうかなり深い意味でこの趣味を大切にしています。大切にし過ぎて生業になってしまいました。昨日は、23年度新成虫販売がようやく解禁となりましたが、御注文が殺到しまして、大変ありがたい気持ちになっています。まずは何と言ってもご購入頂きありがとうございます。そう思っています。次にこれが一番大きいのですが、大切に飼育してきた血統・個体達を見てくださりありがとうございます。そう感じています。ホペイの流通量は多いですから、数ある個体達の中で当家のホペイを見て頂けるのはとても嬉しいし、飼育したいと思っていただくことはやっぱり嬉しいです。


さて、ホペイは形状追及の世界なので、十個体十色の発現の違いをよくよく見ていくことになります。色々なジャンルを抑えているとはいえ、それぞれの系統に求めることがブレたら、形状も間延びしたものになっていく気がするので、各系統に求めていることはあるし、何といっても各系統に推しの個体もいるわけです。

ホペイは形状追及の世界と再三言っていますが、それでもそれ以前にホペイの世界はクワガタ飼育の世界ですから、クワガタ飼育で大切にされることはおのずと大切にされてきます。例えば大きさとか太さとかですね。同じフレーム内に収まるわけですから、小さくても映え感がある個体が人気を得やすくなります。逆に小さくて迫力負けしたり、細かったりしても写真にして映え感が異常にある個体というのは、種親としてとても良い個体だったりもしますしね。ただ、手に取った時の直感的なものについては、やはり数値が高いものの方が大きなインパクトを感じやすいです。だから、数値ってとてもよく見られるんですよね。


数値には数値のロマンもあります。体長はいったいどこまでいけるのだろうか。顎幅はいったい何ミリまでいけるのだろうか・・・私は生き物と関わる時には、好奇心ってすごく大切な・・・熱量の源なんじゃないかと思っていまして・・・例えば目標にしていた顎8㎜が誕生し不全になった時に、

A.悔しい

B.完品を見てみたい

C.悲しい

D.理不尽

こういう飼育でうまくいかなかったときの感情が生まれると思うのですが、この感情をシンプルにプラスの感情とマイナスの感情に分類すると、Bの「完品だったらどんな感じなんだろう、どんなカッコよさだったんだろう!?」という気持ちだけがプラスに分類できるように思うんですよね。好奇心ってそういう、マイナスの現象に対してもプラスに転じていくきっかけに言葉上の感覚を変えてくれたりもすると思っているので、熱量に還元されやすい気持ちなのかな、と思って大切にしています。


で、その好奇心が分かりやすく表れる場所があったりして、それが数値だったりするんですよね。体長はどのくらいいくのかな。顎幅はどのくらいが限界なのかな。こういう好奇心はバカにできないくらい、ホペイの形状追及がクワガタ飼育である限りつきまとってくるものだと思うんです。だから、8.3については9クラス顎個体達を先にお披露目しました。

ぶっちゃければズルくやらせていただいています。ズルいというのはちょっと表現がしっくりこないので、器用にという感じで表現させてください。じゃあ最初から器用にと言えよと言われそうですが、最初から器用というと自分をほめているみたいで嫌らしいじゃないですか(笑)そうそう、8.3に注目してほしいんですよ。この血統すごいよ!って。それから、1頭しか出ていないならちょっと話は変わってきますが、3頭も出てきているとなると、それは血統の性能として紹介する必要があるなとも思います。まぁでもやっぱり、色々な系統があるので、それぞれが注目されてほしいよね!というのは飼育者としてあります。


KX8.3についてはスーパースペック個体を前面に持ってきました。推しの個体達を推すためですね。そしてこういった個体が・・・・KX8.3の私の激推し個体達なんですよ。めちゃくちゃにカッコいい個体達・・・ですね。これから抜群にカッコいいカッコよさ濃縮個体達をお披露目しますよ。兄弟に9がいますからね。9が複数いて、そういう目がおかしくなっちゃう化け物個体と並べることができるカッコよさの個体達ですから、そのカッコよさ・完成度は半端ないと自負できます。以前からホペイフリークの自己満足日記では「ホペイは顎だけを育てる文化じゃないよ。」「ホペイは数値だけ見る文化でもないよ。」と申してきた当家の形状至上主義の上に成り立つ系統群の個体達・・・KX8.3もそれは例外ではなく、その上位個体達のカッコよさは本当に手に取ってため息が止まらなくて、酸欠になれるレベルです。

何と言ってもおお顎がカッコイイ。丁度いい太さのおお顎に、爆裂体積で超うねった内歯がくっついている。上から見ても内歯が飛んで見えるのですが、この個体は横から見ても奥の顎の内歯が前方にぶっとんでいます。ぐにゃっと曲がりながら前を向くので、威圧感がたまりません。



いや、ホントカッコいい。兄弟の極太と並べても・・・ホントカッコいい!スペック関係ない個体ですが、スペックは備えていて、体長もあるので、手に取るとホント・・・カッコi

・・・・永遠に推せます。


これから、超極太個体が乱発している8.3の極上個体群の紹介が始まります。ストック数も結構あるので、ぜひぜひ楽しみにしてください!

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