KX8.3
2023年5月羽化
幼虫最終計測体重39g
体長79mm付近、頭幅29.0㎜、顎幅9付近(8.88ほど)
※2023年9月、1オス4メスで商談確定・譲渡済み
こちらも9クラスの現実を突きつけてきた個体です。羽化後赤みが残るころまでは9.02程を維持していましたが、その後硬化に伴って9を割りました。
羽化後の基部数値減については皆様ご存じかと思いますが、数値減少幅は顎幅が太くなればなるほど大きくなることが多いです。また、厚みが出ると顎基部幅数値の変動が大きくなります。この個体は基部厚が6.2㎜ほどありますから、基部数値の変動がそこそこありましたが、実際このレベルですと基部幅数値はほとんど減少していないといえます。
参考程度にですが、過去の当家の代表的な個体の顎幅変動例を挙げておきます。
・yyii8.1初代→羽化後赤いころは8.5では通らず⇒後食を開始する頃には8.1mmまで減少
・KX8.3初代⇒羽化後赤いころは8.55程⇒後食を開始する頃には8.33mm程まで減少
・yyii8.1⑦2代目⇒羽化後赤いころは8.33㎜程⇒後食を開始する頃には8.1mm程まで減少
こんな感じで、硬化が進むと顎幅数値がある程度痩せてくるのと、初代のyyii8.1などに行ったように、羽化時に出血などが合ったりして乾燥処置を取った場合はより大きく顎基部幅数値が痩せます。私は硬化前の顎基部幅についてはノギスを当ててみて大体そんな感じというやり方ではなく、これは誤差が大きいので、その開きでは通らないギリギリの数値を記録するようにしています。
従って、羽化して腹が入ったころに顎幅が8.01㎜ほどあったりすると、その個体は後食を開始する頃には8を割っている可能性がとても高いということですね。
そういうことで、7後半を出したことがある方には、数値を言うのを躊躇されるケースを見ます。実際に出してみると、まぁ理解ができると思います。7.7mmある!!カチッとノギスで挟んで確かにあるぞ!!という個体が後食を開始する頃には7.5mmくらいになっていたりするのは普通ですから気持ちは分からないでもありません。ただ、正直であればよいだけなので、「羽化時は〇.〇mmくらいありました」「その後カチッと測って〇.×mm」になりました、「後食開始したころには/●月×日計測では■.■mmでした」と言えばいいだけだと思いますけどね。
そうそう、それでこの個体は6月16日現在8.8㎜ド最短計測・・・という感じです。今年は硬化して8.5って聞いたことあったっけな~・・・という感じなので、まぁメチャクチャ太いとは言えます。一番太いと言っても良いかもしれない。我が家の他の個体群と比較するとそうは言えませんが。
8.3系の何頭かに見られるのですが、顎の開閉が若干~かなり不自由な個体がいます。この個体はまぁまぁ開けますけど・・・それと、8.3系って、ちょっと頭幅が控えめなんですよね。これまでもそうだったのですが、顎幅に振ると頭幅が少しおとなしくなります。極太顎が頭幅を牽引するというのはあるんですが、8超級になってくると28台が我が家では多いです。頭幅に対して顎幅が合っていないのでしょうね。それが顎の太さを際立たせていると言えばそうなんですが、9という数値獲りに注力するのであれば、そういった形状面をどうするのが最適解なのか・・・考えていく必要がありそうです。
この個体は切除などありませんので、普通に子を残しそうです。こっちで手堅く子を残す方がいいんじゃないかなぁ・・・と考えています。