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執筆者の写真YY

【24本店ストック成虫No.12】GX50-X9①


今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F4(同腹兄弟姉妹同士交配純インラインブリード)

◆血統名:GX50-X

◆グループ:GX50-X9

◆系統番手名:GX50-X9①

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・張飛

・皇帝


なんだか、細かすぎる脇道を本流だと錯覚して見失っている方がいる気がする今日この頃・・・・・流通する情報量が多いからこそ、取り組みをシンプルにすると成果があがることもありますよ。今日はそんなことを綴りながら、また1頭本店ストック個体を紹介していきます。


「ずばり、成果を出したかったら成果を出したことがあるような個体を親にすべし!」

というのが今回の内容で、私の得意とする「後出しブリード」的な話です。


初代GX50

77㎜程、頭幅28.9㎜程、顎幅6.6㎜ほど

※ブログでは掲載時期によって計測数値に変化があります(経年変化)

2015年誕生の初代です。当家のラインナップは、S系を除き全てがこの個体から始まっていると言っても過言ではありません。そう聞くと、この個体が半端ないことは伝わるでしょうか。


初代GX50-G

2頭別個体

共に2017年誕生CBF1


①頭幅29.4㎜程


➁顎幅7.0㎜ほど

①の血も➁の血も、昨年のKXシリーズ・DX50、今年のyyiiシリーズ、♠7.8に繋がっていきます。2017年のレジェンド系統となった、GX50-Gの2頭の紹介ですが、これらも初代GX50のアウトライン1代目直系です。


2018年羽化初代GX50-X

①頭幅29.9㎜


2018年羽化初代GX50-X

➁顎7.4㎜

①がX9シリーズへ、➁がXAg、そしてX(U2)に統合されていく、共に初代GX50-Xです。2017年に2年目の一番上のGX50を交配、2018年に誕生しています。


現在レジェンド扱いをされているGX50-yyiiにしてもGX50-Xにしても、どちらも源泉は一番上のGX50なのです。たった1頭のオスが、後続の強烈系統の源泉なのです。当たりオスだったのです。であるならば、そういったオスを親にしていくのはかなり手堅く次世代で結果を出す手法の一つである可能性が高いでしょう。


では、今回の個体の紹介をしていきます。


GX50-X9①

体長:28.5mm

頭幅:28.9㎜

顎幅:7.0㎜

初代から9年の歳月が流れました。個体のスペックはあがりました。血統のポテンシャルも開拓されました。系統の能力も向上しました。それでも、ちゃんと初代に酷似した個体が今もまだ出てきます。


この血があるから、その他の優良個体がいるのです。この血が流れているから、当家の虫たちの超絶スペックの実現があるのです。である限り、この発現が出てきたときにそれを逃さず即ストックするのは自然な流れでしょう。


個体選びは難しいです。その個体のパフォーマンス(作品的存在感)を取るのか、その個体のポテンシャル(種適正)をとるのかという天秤を常に傾けることになります。両方を揃えている親もいますがレアケースですよね。前者の方が楽しいです。後者の方が、1年後に手ごたえを強く感じることができます。私はどちらも好きです。ただ、種適正と言う話をするなら、机上の空論ではなく、過去の個体達を振り返った時に「なるほど」とある程度の形を示せるこういう個体で語りたいなという見解です。


どんな個体がルーツだったのか。

どんな個体が当たり親だったのか。

どんな選択肢が功を結んだのか。

こういうことを見て考えられるようになると、血統名だけ見て考えるよりも種親選びが手ごたえや実感を伴うようになって楽しいので、おすすめですよ!

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