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執筆者の写真YY

【24本店ストック成虫No.71】GX50-X9①

今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F4(同血統同腹兄弟姉妹同士交配の純インライン)   

◆血統名:GX50-X

◆グループ:GX50-X9

◆系統番手名:GX50-X9①

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・張飛

・皇帝



GX50-X9①

体長:76.0mm

頭幅:29.5mm

顎幅:7.4mm

顎厚:未計測

Ultimateな領域に入ったUnited-GX50-XであるGX50-X(U2)※

※GX50-X9×GX50-X(Ag)

が人気な今年。2018年~2020年頃にかけて猛威を振るっていたGX50-Xのバズーカストレートのトレンドが、2023年頃から蟹タイプトレンドへ移行していくことを面白いと感じています。トレンドには浮き沈みがあるのもまたおもしろいところです。


Ulitimate-U2が人気な今年ですが、当店のストック番手には9番が多いですね。Ultimateには無限の可能性を感じていますが、実はあまり違いがない結果を出しているのが、初代から同腹兄弟姉妹同士の交配である純インライン(と、当店は呼んでいます)で繋がれてきたX9です。そのうち書きますが、交配には色々な性質があります。


U2は同血統異系統同士の系統分離・統合交配(と当店は読んでいます)で誕生していますから、質が違うと感じています。X9は純インラインブリードで累代指数を純増させています。

これも、白黒や是非ということではなく、物事にはグラデーションがあるものという枕詞を置かせて頂きますが、X(U2)には究極の”可能性”があると感じています。種の範疇はとっくに超えているのですが、ブリードホペイの可能性圏外の何かを起こしそうです。それに対し、X9は”既に究極”です。もうこれで良いという感じで、インラインをそのまま続けていけばU2と並んで進んでいけそうです。何かも起こすでしょう。同じことなのですが、なんとなくニュアンスが違います。変化を作ったことをバネに次に進んでいきそうなU2に対し、そのままレベルを純増させそうなX9という雰囲気です。離れ業でストライクを取るU2に対し、ストレートでストライクを取るX9というところでしょうか。虫はあまりその違いを対gんしないかもしれませんが、飼育過程(幼虫の生育など)が若干違うかもしれませんね。

強さについても同じですが、一度分離した別系統を統合することによって、ある種の健全化&アウト交配のブーストのようなことが起こり強くなったU2に対し、純インラインブリードというハードルを粛々とクリアしてきて能力向上をしているX9の強さも、過程が違って結果はほぼ同じという感じでしょうか。

しかしスゲェ形をしています。

頭を思い切り上げても内歯は飛ぶし、

蛹時に顎が垂れなくても内歯は飛びます(♠7.8もね)。


余談ですが、2024年採卵のGX50-Xは全て顎8以上の個体からの子・・・という異次元に入っています。2024年採卵のGX50-Xは23Xとしているものですね。今年羽化のものは24Xとしているものです。


幸い、24XはX9シリーズ×3番手+X(U2)の4種がありますが、24シリーズのカラーは似ています。オス親が同じだからでしょうね(余談ですがここは非常に面白いところですね)。23シリーズはこれまた違った感じです。


偶数年と奇数年両方に存在するのがGX50-Xですが・・・偶数年Xと奇数年Xが明確な違いを示し始めたのは嬉しいところです。来年、23Xの次世代の発現傾向を見て、食い合いをしないようなテイストの違いに24X を導いていきたい次第です。

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