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執筆者の写真YY

【24本店ストック成虫No.70】GX50-yyii68③


今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F3(同腹兄弟姉妹同士交配純インラインブリード)

◆血統名:GX50-yyii

◆グループ:GX50-yyii68

◆系統番手名:GX50-yyii68③

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・劉備

・張飛

・皇帝

・TT2A

・SAX

・極峰

・等


GX50-yyii68③

体長:動画参照

頭幅:動画参照

顎幅:動画参照

顎厚:動画参照

完全に天井壊して向こう岸行ったな・・・・


あ、これ突破したな・・・と思うことがあります。

それは、


GX50-yyii8.1⑤

2022年羽化F2、ピンボケですみません(デジカメの設定を誤りました)

このような、皆さんが大好きなムキムキバキバキゴリゴリな個体

ではなく・・・・


GX50-X初代

2018年羽化CBF1(Ag初代)


2代目GX50-yyii8.1(今年のyyii8.1F➁の親)

2022年羽化F2、顎8.1mm


GX50-X(Ag)F3、2022年初春羽化

顎7超級、頭29超級


GX50-X初代

2018年羽化CBF1(X9初代)


GX50-yyii初代

2020年羽化CBF1(yyii68初代)


ぱっと見つかるところで写真をあげるなら(上限を開放しまくっているため、他にも多数います)、こういう個体達なんですよ。





最近は白か黒!白がいい・・・だったら黒はダメ!!みたいな短絡的な分類をされる方が増えているように感じますから念を押しておくと、最初に紹介したようなバキバキムキムキゴリゴリがダメと言っているわけではありませんからね。


めちゃくちゃ高スペックになったり、体積が爆上がりしたりして「スゴイ!」と感じる個体は私は好んで親にしますから。ただ、そういう個体は私にとっては”レベルアップ”や、”ブラッシュアップ”された個体なんですよ。


あ、圏外行ったな・・・・

と感じる個体達がいる訳でして、それが今回紹介するyyii68③や、上で紹介した種親達なんですよね。


共通しているのは、スペックや形状の過激さに対し、謎のまとまりを感じるというか、妙に小ぎれいにまとまってこざっぱりしているというかね・・・そうい感じを醸す個体が出てくるんですよ。飼育しているとね。


同血統同腹でそのスペックその形状だと、ゴリゴリバキバキになるはずなのに・・・・・なぜこの個体はこんなにコギレイに仕上がってしまったんだろう!?そういう個体がいるわけです。それが・・・・私が「これは圏外に入ったな」と感じる瞬間であり、「前回の系統のポテンシャル圏内の天井を壊したな」と感じる瞬間です。これは、優良な個体が羽化したときと同等かそれ以上の高揚感を感じさせてくれる瞬間です。


持続的で、時間軸も長めにとった多幸感と達成感、期待感を感じます。なにせ、それを親にしたら次世代はどうなってしまうんだろう・・・・というような個体が余裕な顔をしているわけですから、まだまだ先も感じられてしまうからですね。



前蛹は28gからの個体であり、顎が長いのでもしかするとレコード達したかな?と思いましたが、余裕でダメでした(笑)今年度は68も294もお客様のところで80オーバーが複数出ており、294についてはレコードオーバーも確認できていることから、yyiiはなぜだか巨大化を始めていますね(笑)当家でも、幼虫が軒並みヘビー級になりました。yyii➁のように、初代と同じようなサイズ感の腹もあるので、まだそこにはバラつきがあるのでしょうが、当たりを引くと馬鹿でかくなるような感じです。GXの血が顔をのぞかせているのでしょうね。

凄く余裕な顔をしていますが、体長は81㎜に迫り、顎幅は8を軽く抑える化け物です。頭のディンプルや前胸のディンプルが皆無のレベルなのと、このクラスになってこのコンパクトな腹を保持している点等、生きて動いているのが奇跡なレベルの1頭でしょう。


顎閉じ姿勢からは、2頭の過去の個体を連想します。


①GX50-X(Ag)初代


➁GX50-yyii68-F2(顎7.9)

このように、5年10年スパンで血を振り返ると、組み合わせを変えたりしてきているものの、ベースがGXである当家の個体達は似た発現を見せてくれることがあり、懐かしの発現や、悔しかった個体の発現と再会できることにはドラマを感じます。


ただし、この個体は上の2頭と比較しても格段に余裕の顔をしています。


トータルスペックでこれ並みの個体ってそうそういないと思うんですが、そう思わせないようなスッキリ感・・・・「まだまだ余裕ですけど・・・」という雰囲気を醸しています。ぶっちぎりのスペックを有しているのに、めっちゃくちゃ美しいという反則・・・というとkろでしょうか。



手に乗せている時の優越感・自己顕示欲の満たされっぷりは筆舌に尽くしがたいです。だって、こんな個体持っている方はまずいないのでしょうから(笑)



♠の7㎜台後半についても、8.1Fの8台についても、この個体についても、おそらく世論はまだ浮世離れした存在のように見ているのだと思っています。7後半ということで、7.7㎜クラスはポツポツ出てきているでしょうが、カチッと測って8.1mm付近を表す個体の顎というのは、超大台の7.5㎜からも、7.7㎜からも途方もなく離れた距離感にいるわけです。それが、綺麗に仕上がっている・・・・。完全に、圏外に行ってますね。


この個体は圏外にいますが、圏外にスタートラインを引けるので、親にしてしまったら、子どもたちは途方もなく遠くへ行くのでしょうか・・・・・その途方もない距離感にいる次世代を見たくなるのが、ブリーダーの性・・・・なんですかね。

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