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執筆者の写真YY

【24本店ストック成虫No.58】GX50-yyii8.1F➁

今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F3

◆血統名:GX50-yyii

◆グループ:GX50-yyii8.1

◆系統番手名:GX50-yyii8.1F➁

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・劉備

・張飛

・皇帝

・TT2A

・SAX

・極峰



GX50-yyii8.1F➁

体長:73.5mm

頭幅:26.5mm

顎幅:6.4mm

顎厚:未計測

※本個体は2024年7月5日現在既に譲渡が決まっている個体です

「本当にこんな個体がいるの?」そういう個体だと思います。

・本当にこんなに体表が美しい個体がいるの?

・本当に顎がこんなにキラキラしているの?

気持ちは・・・分かります。私も・・・この個体が羽化したときに、「えっ、なんだこれ!?」と思ったものでした。

本当に、こんな個体がいるんです・こんなに、シルキーで美しい頭・前胸の質感をした個体がいます。本当に。こんなにキンキンに贅肉を削ぎ落したようなボディーを備えた個体がいます。本当に、こんなに綺麗な円弧顎なのにエッジの存在感があり顎が太く見える個体がいます。バラでいけばそういう個体もいるかもしれない。でも、全部揃えてくるような個体と出会うのは中々難しいでしょう。そして、そんな個体が複数いる・・・なんなら、この形のまま太くなる・・・・それも昨今の末端も末端の領域まで太くなって仕上がりも良い。それがF➁です。色々書けば書くほど、色々を持ちすぎているうさんくさいレベルで最強です。

この記事を書いている7月5日は外気37度を超える猛暑。夕方になると更に熱くなり、17:30現在日光がきつく、この個体の美しい体表が青空を跳ね返しています。まるで、青い空を映す日本刀の刃のようです。

ご存じの通り、この個体は夏季セール時にショップに8.1F➁No.5として並べていた個体です。ですが、見れば見るほどすさまじい完成度と芸術性なのと、セールの準備の裏側で仕上がってきていた8.1F ➁の上位個体がこういう形状であるため・・・これは売っちゃダメなヤツだ!!と一度はストックし直しました。そういうことで、7月4日、「本個体はSold Outではなく、種に格上げです」という告知をしたのでした。


8.1Fについては、今年のストック個体くらいを狙うということであれば、狙いたい高スペック個体に近しい低スペック個体を使っても今年の本店ストック個体レベルは出てくる印象です。であるならば、極上形状のこの個体をストックしない手はないと考えたというのがストック格上げの一番の背景です。どうせスペックが高いのは出てくる、というマインドで飼育できるF3ですから、だったらスタイルが極上すぎるこの個体を親にしようということですね。

ですが、やっぱり目利きのお客様はいらっしゃるもので、ほんっと~~にこだわりが強いブリーダー様の熱意に私は負けてしまったのでした・・・・。それが、7月4日にあったことなのでした。


う~~~~~~ん・・・・・この次世代を見たかった・・・・・!!しかし、同時にこういう個体を販売してこそ血統屋なんだよな・・・・という気持ちもあるわけです。


販売においてはお客様と打ち合わせ、メスもガッツリ付けたセットアップでの譲渡になります。だって、自分でブリードしようと思ってメスも複数組み合わせてしまっていたのですから・・・・。当方はメス単をあまりしませんね。優良オスが多いとメス単販売ができないんですよ。それでも、メスを追加でくっつけているのには、当方がストックした個体だからという背景があるわけですね。

それにしても、何度手に取っても信じられない。この完成度。この個体が届くのはまだ先、この記事を書いている日にはまだ発送もしていません。期待が先行しても・・・というのはあるかもしれませんが、でもね・・・・という。でもね・・・マジでこういう見た目なんですよ。なんなら実物はもっと美しいんです・・・・という個体なんです。スタイル至上主義が指をくわえて見るホペイです。

滑稽なくらい小さい腹のお陰で、スッゴイ上半身のデカさに見える。



余談ですが、高スペック個体が欲しいけど、リーズナブルな値段で親個体を入手したい方にお勧めの親選びの方法があります。それは、同腹の超高スペック個体と近しい形をした、低スペック個体を手に入れるということです。次世代で成果が間違いなく良い。この個体と、同じ形状で化け物みたいな個体が沢山います。


このオスは、極上美形も、超極太も誕生させるでしょうが、もっとも恐るべきは極上美形激太をひねり出してきそうなところです。100匹くらいは次世代を採りたくなりますね。血統ものの飼育には血統構築の夢とロマンとドラマがありますね。

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