今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。
ホペイフリークのYoutube
2024年度系統紹介
今回ご紹介するのは以下の個体です。
【生体情報】
◆種類：ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ
◆学名：Dorcus hopei hopei
◆産地：福建省北峰
◆累代：F4（同腹兄弟姉妹同士交配純インラインブリード）
◆血統名：GX50-yyii
◆グループ：GX50-yyii8.1
◆系統番手名：GX50-yyii8.1F➁
【血統内訳】
およそ以下のような血統を内訳としています。
※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります
※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません
・TP:E
・HO8
・劉備
・張飛
・皇帝
・TT2A
・SAX
・極峰
等
GX50-yyii8.1F➁
体長：71.5㎜
頭幅：27.2㎜
顎幅：6.8㎜
・・・・68じゃん！
という感想でした。68でこの形、たくさん出したかったなぁ～・・・・！そう思います。yyii8.1F系には3つくらいのタイプがあります。累代は何代になっても、ある程度の形状の振れ幅はあるものです。ただ、感想としてはランダムなバラつきがある若い累代指数の系統に対し、ある程度の照準を絞って累代を重ねていった場合は、バラツキというより発現の種類が分類できるようになってくる・・・・この系統には4つのタイプの発現があって・・・こんな感じなんじゃないかな？と思っている今日この頃です。
いずれにしても、これは68で狙った形。もちろん、取り違いなどではありません。yyii8.1F➁では、このタイプが複数出ているのです。
この個体は初代68のフォルムまんまの、バキバキに折れ曲がった√型yyii-formをしております。頭や腹部の分厚さ、立体感も初代のそれです。縦横比率は初代が41％を超えていたのに対し、38％台と初代68には及んでいませんが、仕上がりなどは、仕上がりが得に良かった初代68を超えた仕上がりの良さになっています。今年度の8.1系はとにかく上翅が綺麗なので、そこはしっかり8.1系の発現がでているというところでしょうか。
68はウルトラ極太化しましたから、激太新型68と、従来の68の2種に分けてブリードしていきたいなと思っているのですが、8.1Fも、直近の更新だとNo.16、No.17のような「ザ・8.1F」という形と、「yyii-formタイプ」の2つに分類したいなと思っています。結局同血統ですからね、同血統ってそういう側面もあるよね、ということを体現している個体だと思います。虫は嘘をつきませんね、ほんとうに。