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執筆者の写真YY

【24本店ストック成虫No.32】GX50-yyii8.1M①

今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F4(同腹兄弟姉妹同士交配純インラインブリード)

◆血統名:GX50-yyii

◆グループ:GX50-yyii8.1

◆系統番手名:GX50-yyii8.1M①

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・劉備

・張飛

・皇帝

・TT2A

・SAX

・極峰



体長:動画参照

頭幅:動画参照

顎幅:動画参照

顎厚:未計測


あ、究極体ってそんな完成度なんですね・・・・・



この個体には究極という言葉を使ってよいと思います。2024年時・・・という前提ですがね。ちょっと、無理して撮影をしました。腹の収納が早いので収まっているように見えますが、まだ柔らかいし力も弱いです。手を斜めにすると、まだ爪のちからも強くありませんから、滑り落ちそうです。それでも、SALE前にこの個体はお披露目しておきたかった・・・・。今年度の私の最高傑作です。


実は、まだ40頭ほどストック個体で、未紹介の個体がいます。確定ストックの個体もいますし、条件によっては販売可能な個体もいまして、販売個体に後ほど格下げする個体もいるかもしれません。とはいえ、これはよっぽどのことがないと、販売はしないなぁ・・・。


よっぽどの条件があったら販売しますが、それはそれでM系の強さです。この個体が形状・スペックのトータルは最強ですが、他の個体からもこの個体が生み出せるので、手放したら極めて惜しいですが、次世代でこういうレベルが出せないわけではないです。


それは、ブリーダーとしての自信由来のものではなく、M系の発現傾向を見てきて冷静にぶんせきするとそうだな、ということです。


M系はいわゆる高級ヴィンテージホペイで、綺麗な円弧を描いたおお顎・各突起が綺麗に発達したホペイらしい頭部・キュッと締まってややいかり肩、全体シルエットを逆三角形に魅せる前胸、そしてキンキンに尖った腹と・・・・かつてからホペイの造りで「良き良き」と言われてきたことを忠実に抑えている個体群です。ほとんど販売したくありません。手にしていて幸せ過ぎるのです。個体のスペックレベルも高いですが、形状の完成度が突き抜けているのです。


M系は否定するのが難しい形をした個体ばかりです。中には風変わりな見た目の個体もいますが、色々を揃えた上で個性を出してくると、本当に個性が浮き彫りになって超個性くんになってしまうので、これもまた否定をされたりマウントを取られたりしにくいでしょう。ホーペホーペと言う昔ながらのHopeiが好きな方から、最近の威圧感の強いホペイが好きな方まで守備範囲に抑える優等生です。ただし、それはスペックが低い個体の話です。


スペックが低いと、ただ超カッコいいだけのホペイです。これがM系の恐ろしいところです。スペックが低いことがまったくマイナスにならず、ただカッコよさが光るだけです。引き立つとはいいません。


なぜなら、スペックが高くなっても綺麗なままだからです。綺麗なままだから仕上がる力も高いし、バケモノみたいなスペックの個体が信じられないくらいの仕上がりで平然と羽化してくるのには畏怖しか感じません。


画像加工をして、顎だけを爆裂にデカくしたような反則顎を搭載している本個体は、頭部・前胸にほとんどディンプルがありません。肌質もきめ細かく上品です。わずかに痕跡こそあるものの、前胸の逆ハすら薄いです。


このような超極太顎個体が発現してしまうはずのディンプルや刻みがありません。加えて、腹が小さい。異常に顎が太い個体は、上半身に思い切り体液を持っていきますが、それが大変。だから、顎がぶっとくて頭がでっかくて腹がキンキンというのは超難しいんです。超難しいから、上翅には深いしわが刻まれることも珍しくありません。この個体は、腹が綺麗です。皺はありますが、こういう領域を見てきた身としては信じられません。


まだあります。デカいんです。70㎜くらいの個体だと、こういうバランスの実現が可能っちゃかのうです。ですが、この個体は70㎜台後半、頭幅も29mm超級です。


70㎜後半で、頭は29㎜超級で、顎は8.2mm付近で、腹はキンキンで仕上がりが良く、ダメ押しのように形も極上で伝統派。訳が分かりません。完全にチートです。神話の中の話だと思っていました。まだまだホペイには上がありそうです。


優等生な顔をして、いくつもの無理をあっさりクリアしているM系・・・・スペックとか、体積とか、そういう事以前に、血自体がモンスターです・・・・。

※だから、別の個体からでもこういう個体を誕生させられる自信があります




★計測動画★




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