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執筆者の写真YY

GX50-yyii68 種放出 No.1

2023年3月、今年もこの季節がやってきました。蛹化・羽化のシーズンです。このシーズンが終わると同時に、交配のシーズンがやってきます。当店としては、いつもある程度余裕があるように生体をストックしています。そして、ストック生体のコンディションを見ながら、冬に準種の放出を、そして春に種の放出を限定的に行っていきます。


今回ご紹介するのは、GX50-yyii68の種親としてストックした一つの組み合わせです。とはいえ・・・GX50-yyii68は当店の考える究極の形状・存在感・所有感を抑えるべくブラッシュアップの体制に入った系統です。目指したい方向性がある程度定まった上でストックしている種個体達は、手に取った印象は非常によく似ており、あんな雰囲気も・こんな雰囲気もというバラつきはとても少ないです。従って、放出には大変躊躇をするものです。一方、そういった僅差の個体のごくわずかな違いをよく観察しながら、手元により目指したい方向性に近い個体を残していく取り組みができるようになっていることには、当店の一つの血統であるyyii68の確実な成長を感じます。


今回ご紹介のセットアップは、極太美形という言語通りのオス個体(良き形容の言葉の通りである個体、というのは非常に作出難易度が高いものです)に、この系統に期待されるであろう独特・個性的なフォルムを継承しそうな、胸が締まって頭がデカいメスをセットしました。



【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F2

◆血統名:GX50-yyii68



【血統背景】

およそ以下のような血統を背景としています。

※一部非公開である部分があります・配分も非公開です

→交配において重複する血統や系統があります

・TP:E(桜GENZI)

・HO8(MGM)

・TT2A(Real Black)

・劉備(セブンオークス)

・張飛(セブンオークス)

・皇帝(セブンオークス)

・SRT

・TRS




◇オス


・系統:GX50-yyii68

・体長:75.5mm

・頭幅:27.5mm

・顎幅:6.9mm

・顎厚:未計測

・羽化時期:2022年5月(後食済・即ブリード可能)

★フォロー一切なし

★種親としてストックしたもの


メキメキと音を立てそうな模様浮き出る極太顎を搭載しながら、ほぼノーディンプルの美しい頭部を備えた個体です。白バック撮影をすると、全体像のシルエットの均整が抜群です。”太くて美しい”を体現した、次代のトレンドを抑えていきそうな個体です。親として期待感の持てる逸品です。


◇メス

・系統:GX50-yyii68

・体長:47.6mm

・頭幅:14.8mm

・羽化時期:2022年5月(後食済・即ブリード可能)


頭でっかちのひょうたん体形のメスです。ホペイ専科の一部のトップブリーダーに人気のある形状です。こういった形状から、当店では、突出した顎幅が次世代で出てくることが多いです。


この時期の放出には当方としては寂しさが、いつも以上に伴います。この個体の次世代も見たかった、が本心ですから。でも、そんな個体だからこそ、譲渡先で頭一つ抜けた成果を出してくれるのではないか、というショップとしての期待感がありますね。

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