GX50-X
2023年5月羽化
幼虫最終計測体重37g
体長78.5mm、頭幅30.0㎜、顎幅8.42mm
※2023年7月2日再計測

これまたとんでもないものを召喚してしまいました・・・・。蛹の頃から、とんでもない頭の分厚さ、顎の異形っぷりだったので、まぁ無理だろうと思っていましたが普通に羽化しました。信じられない。今年度世間をザワつかせた個体の代表格・・・ですかね。
スムーズに羽化しましたが・・その後が大変だった・・・。
外翅は円滑に閉じ、内翅が伸びようという頃・・・どうもおさまりが悪いようで蛹室の中で大暴れ。
問題はこの異常な長さを有する頭部で、これが長いだけではなくて分厚い!デジカメでハッキリ写すのが結構難しく、頭から顎までの高低差が大きいので顎がボケて写ってしまうくらいです。かといって、あまりにも太く写るiPhone撮影もなぁ・・・ということで頑張りました。頭楯の手前の頭の部分は、頭が分厚すぎて絶壁のようになっており、頭部の肉盛りが半端ないため眼上突起が埋没しています。
そんな頭部に、8.4が控えめに見えるほどに長い顎がついているものですから、頭が邪魔なようで、あっちに転がりこっちに転がり大変でした。即座に人工蛹室をこの個体の形状に合わせて作り直し、ようやく止まって内翅を伸ばしてくれました。大暴れの際に後ろ足で腹側面をひっかいてしまい、若干の体液漏れがあったため、完全乾燥処置を取りました。今では後食も開始しており(早い)とても元気なので、もう全く問題はなさそうですが、いやぁよかったよかった・・・。という裏話がありました。
完全乾燥処置を取ったため、数値がかなり減りました。頭幅は30.3㎜程を記録していましたが、30.0㎜まで落ちました。体長が特に落ち、80㎜ジャスト~81㎜程を計測していましたが、78㎜台まで低下しました。顎幅は幸いほぼ数値の現象がありませんでした。

それにしても・・・です。それにしても、そんな色々をすっ飛ばすくらいの化け物です。手に取ると怪獣みたい。80アップに見えますが、80無いんですねぇ・・・不思議な個体です。

実物を手に取ると、もう種の垣根をとっくに超えたどこかにすっ飛んでいる個体です。

その上でめちゃくちゃカッコいいんですよ。ザラ肌なのに、キラキラした光沢も持っている・・・全てが独特というオリジナリティここにありという感じです。

子どもがどうなるのか、本当に興味津々です。この感じで馬鹿でかく異形になっていくと・・・と思うと・・・・なんだかレコードと、超絶顎幅を両立してしまいそうな勢いを感じます。そんなに簡単ではないのでしょうが・・・ね・・・・夢を持たせてくれる・・・個体を手にしたときに大切なのって、夢と希望な気がします。ダサい言い方かもしれませんが、でもそういう飾らない超直球な感覚って大切だと思うんですよ。理屈よりも夢という名の繁殖意欲、所有感、期待感・・・それが種に求める直感なのかな、なんて思います。